最新の同志社講座
同志社講座は、同志社大学の教員と活躍する卒業生が講師を務め、どなたでも受講することができる講座です。講座のテーマは宗教から見つめる現代の課題、日本の文化・歴史を背景とする教養、世界各地の動きと課題、サイエンス分野の最新研究成果と多様です。同志社大学が培ってきた研究の成果をお届けしています。
2025年度 春学期の同志社講座
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観光・文化とまちづくり、そして人文知の諸相
井口 貢 (いぐち みつぐ)
同志社大学 政策学部・総合政策科学研究科 教授
昨今の焦眉の急となっている「オーバーツーリズム」という課題。これを一朝一夕の付け焼刃ともいえる処方箋で解消することは、困難のように思われます。誰もが苦慮するこの問題の根源もある意味では多様です。しかし、一方で誤解を恐れずにいえば、観光振興のための取り組みを、経済政策や商業政策に委ね、いわゆるタイパやコスパを重要視してきたことに、その責任の一端があるのではないでしょうか。すぐに役立つことを求め、経済効率を最重視することから脱却し、豊かな人文知とリベラルアーツの視点を大切にした文化の継承を忘れることなく新たな創造をも視野に入れた、「22世紀に生きる子どもたち」のためのまちづくりと観光が今こそ求められなければならないということをともに考えてみませんか。
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冷泉家「雛人形飾り」見学会
冷泉家は、祖先に藤原俊成・定家といった勅撰和歌集の選者にもなった歌人を持ち、代々和歌を家業とする「和歌の家」です。冷泉家住宅は、現存する唯一の公家住宅であり重要文化財に指定されています。冷泉家では、基本的に年中行事を旧暦で行いますので、ひな飾りは4月頃に飾ります。段飾りではなく、冷泉家の歴代の女性が所持した人形をすべて並べて飾ります。内裏雛以外にも御所人形やその他のいろいろな人形も飾ります。片付ける前には、おひなさまのお膳に実際に料理を盛ってお供えもします。
お屋敷の見学は通常は非公開ですが、公益財団法人 冷泉家時雨亭文庫のご協力を得て見学させていただきます。
2024年度 秋学期の同志社講座
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トランプ時代のアメリカを展望する

三牧 聖子 (みまき せいこ)
同志社大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科 准教授
世界が注目した米大統領選は、共和党のドナルド・トランプ前大統領が、民主党のカマラ・ハリス副大統領を破り、返り咲きを果たしました。初の女性大統領の誕生はならず、「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が激戦州を全て制し、一般投票でも勝利しました。トランプ政権は異例の人事を進め、ウクライナやパレスチナ自治区ガザ地区の紛争や、気候変動対策など世界は大きな影響を受けることになります。他方、民主党は敗因の分析で混迷し、巻き返しの手掛かりをつかめていません。セミナーでは、米大統領選から見える米国の今と未来、日本を含む国際社会を展望します。
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現代につながる源氏物語の魅力 よみうりカルチャーコラボ講座企画


角田 光代 (かくた みつよ) 作家
岩坪 健 (いわつぼ たけし) 同志社大学文学部教授
1000年の時を超えて人々を惹きつける源氏物語。今日では数多くの外国語にも翻訳されており、世界中の文学ファンを魅了しています。2021年「源氏物語」で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞した作家の角田光代さんと源氏物語研究の第一人者、同志社大学文学部の岩坪健教授が、その魅力と楽しみ方についてお話しします。
講座では、岩坪先生も監修を担当した「角田光代さんと読むビジュアル源氏物語」(ポプラ社)の制作秘話をはじめ、お二人が考える古典との向き合い方や、源氏物語が現代の私たちに伝えてくれるメッセージについて語っていただきます。
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2024年度 春学期の同志社講座
受付を終了いたしました
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~日本近現代史に学ぶ~ 近現代史の中の天皇制を考える

保阪 正康 (ほさか まさやす)
ノンフィクション作家、評論家、日本近現代史研究家
近代史の中の神格化した天皇制の姿を改めて検証し、現代史ではその像をいかに変化させ、人間天皇として歴史を刻んできたか、その違いを考えます。特に昭和天皇と平成の天皇のお二人を軸に据えながら考えていきます。
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京都人の視点で読む『源氏物語』「夕顔・若紫の巻」

岩坪 健 (いわつぼ たけし)
同志社大学文学部 教授
京都人は本音を隠して建前しか言いませんが、それだけ京都人同士ならば理解し合えます。『源氏物語』もそのように書かれています。京都人の立場に立って『源氏物語』を読んでみましょう。すると紙背に潜む紫式部の本音が見えてきます。夕顔の君や若紫(後の紫の上)の、文字には表れてこない心の中をのぞいてみませんか。