このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

和歌に学ぶ 『万葉集』 の山の歌を読む

kakimi_2023aut_1.jpg (45687)

飛鳥・奈良時代、万葉びとは山とどのようにつき合ってきたのでしょうか。暮らしの中で日々眺める山、生活の糧を求めて分け入る山、人びとが集い憩う山、遠い旅の空で出会った山、神としての山、亡くなったあの人の眠る山…。『万葉集』には人びとと山の関係が見える歌が多く収められています。そして、現在も各地で身近な存在として愛される山々が歌われています。今回はとくに大和から離れた地方の山を主な対象として、地域別に山の歌を読んでいきます。

講師

垣見 修司 (かきみ しゅうじ) 同志社大学文学部 教授

博士(文学)。同志社大学文学部卒。関西大学大学院修了。 研究分野:上代日本文学。2013年より准教授。2017年より現職。2011年第4回萬葉学会奨励賞受賞。

著作[著書]: 『万葉植物の歌 鑑賞事典』(共著、和泉書院、2023年)、『万葉集巻十三の長歌文芸』(和泉書院、2021年)

各回のテーマ

第1回
(10/17)

  東国の山〜筑波山と、伊香保・久路保・芦穂山など

 『万葉集』に歌われた東国の山の中では、筑波山が代表的な存在と言って良いでしょう。高橋虫麻呂が登り、巻十四の東歌にも多く詠まれており、さらに『常陸国風土記』にも歌垣の記述が残されています。その他、伊香保や久路保、芦穂山など北関東の山々を中心に、山に託された東国の人びとの思いを振り返ります。

第2回
(11/21)

東海〜富士の山と、多摩の横山・箱根・足柄など

 東海地方の山と言えば、『百人一首』にも収められた山部赤人の富士の歌が著名ですが、『万葉集』では天地が分かれて以来の悠久の時を経た富士の歴史を歌い上げる長歌も載せられています。さらに高橋虫麻呂の長反歌や東歌にも詠まれています。多摩の横山、箱根、足柄など東海道周辺の南関東の山々の歌についても触れます。

第3回
(12/19)

北陸の山〜立山と、越の大山、礪波山、弥彦山など

 北陸では霊峰立山が大伴家持と大伴池主によって詠まれています。二人は越中国司として現在の富山県に赴任している間に、立山を詠んだ長歌を贈りあっています。そして北陸道では、滋賀県の塩津山や越の大山、礪波山といった越えなくてはならない山々が歌われます。若狭の後瀬山や越後の弥彦山の歌も、万葉の故地が少ない国にあって個性が光ります。
第4回
(1/16)

筑紫~大野山、可也の山、浅茅山など

 九州には北部を中心に『万葉集』に詠まれた山が点在しています。大宰府で大伴旅人がいつも眺めたであろう大野山、遣新羅使人が停泊した浦で出会った可也の山や浅茅山など滞在期間の長短はありますが、都と大陸をつなぐ交通の結節点であった九州の山々はおおむね官人が旅の中で詠んだものが多いと言えます。

第5回
(3/6)

山陰・山陽・南海道〜高角山、屋上山、有間山、磐国山、糸鹿の山

 山陰道では高角山や屋上の山が柿本人麻呂の石見相聞歌に詠まれた山として知られます。山陽道や南海道では、播磨の絶等寸の山(姫路市)、磐国山(岩国市)、糸鹿の山(有田市)など国府や街道沿いの山が多く見られます。名草山(和歌山市)や伊予の高嶺(愛媛県)は行幸地に近く、風光明媚な土地柄も感じさせてくれます。

開催概要

日時 2024年 10/17、  11/21、  12/19、  2025年 1/16、  3/6 すべて木曜日 (全5回)
13:00~14:30
会場

同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室

〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階
※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。 Map
受講料

15,000円 一括のみ

※教材費は含みません
お支払い ・初回の受付でお支払いください。
・いったん納入された受講料は返還いたしませんのでご注意ください。
定員 52名
お申込み締切り

10月10日(木) 17:00

※この日満席でなければ、引き続きお申込みを受付けます。

抽選(満席となった場合) 上記締切日までに定員以上のお申込みがあった場合は、抽選にて受講者を決定いたします。
受講確定
(抽選結果のお知らせ)
受講確定(抽選の場合あり)のお知らせはお申し込み時にいただいた連絡先メールアドレスあてに、10月11日(金)以降の通知を予定しています。10月15日(火)までにメールが届かない場合は東京オフィスまでお問合せください。なお、欠員待ちは行っておりません。また、受講票の発送はございません。
受講に関するご案内
●お申込み方法
「講座のお申込み」画面からお申込みフォームをご利用ください。
「講座のお申込み」
●キャンセル
  • お申込み後に受講を取りやめたい場合は、同志社大学東京オフィスに電話にてお知らせください。
●修了証
  • 受講の講座を全回出席された方に修了証をお渡しいたします。
●その他のお願い
  • 受講日当日は、受付にてお申込みされた際のご氏名をお伝えいただきます。
  • 受付は講座開始の30分前から開始いたします。
  • 講義中は携帯電話の電源を切るなど、他の受講者にご迷惑とならないようご注意ください。
  • 講義の録画、録音、写真撮影は禁止です。(講師が許可した場合を除く)
  • お申込み時にお届けいただいた住所やメールアドレスなどに変更がある場合は、速やかに同志社大学東京オフィスまでご連絡ください。
  • 他の受講生、講師の連絡先はお教えできません。
  • 自然災害や講師の事情など不測の事態の際には休講などの措置を取らせていただく場合がございます。
●オンデマンド(ビデオ録画データ)による受講について
同志社講座は、会場において対面形式で開講いたします。大学における取扱いに準じて「オンデマンド受講」の設定はありませんのでご注意ください。

●「個人情報の取り扱いについて」
お申込みに際してご提供いただく個人情報は、個人情報の保護に関する法律及び本学が定める「個人情報保護の基本方針」「同志社個人情報保護規程」等に基づき、適正に取り扱います。お預かりした個人情報は、同志社講座ならびに同志社大学からのご案内に利用させていただき、ご本人の同意なく、法令上認められている次の場合を除いて第三者に提供いたしません。
  • ご本人の同意を得た場合
  • 利用目的の達成に必要な範囲内で、同志社大学の業務委託先(再委託先を含みます)に個人情報の取扱いの全部又は一部を委託することに伴って当該個人情報を提供する場合
  • 上記の他、法令に基づき開示、提供することが求められた場合
お問合せ先 同志社大学東京オフィス(平日 9:00~17:00)
TEL:03-6228-7260 E-mail:ji-toky1@mail.doshisha.ac.jp

お申込み手続きや受講に際してのご要望(座席指定や車いす誘導など)がございましたら、お問合せください(場合によってはご希望に沿えないこともありますので、予めご了承ください)。