日本近現代史に学ぶ 「21世紀の国家戦略と私たちの社会」
定員に達しましたので、受付を締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
この講座は、20世紀の時代を振り返り、そこからどのような教訓を学び、それを私たちの時代にいかに咀嚼して次の時代に託するか、をテーマとしている。つまり私たちのこの社会を過去(20世紀)と未来(22世紀)のつなぎと見ての分析である。特に過去の戦争が、現在いかなる形に変容し、それを私たちは未来にどう繋げようとしているかを詳細に検証したい。
講師
保阪 正康 (ほさか まさやす)
ノンフィクション作家・評論家 日本近現代史研究者
1939年札幌市生まれ。1963年同志社大学文学部社会学科卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行をはじめ一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究を続け、これまで約4000人の人々に聞き書き取材を行っている。立教大学社会学部兼任講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任。現在、朝日新聞書評委員などを務める。近著『昭和史の核心』(PHP研究所/2022)『Nの廻廊 ある友をめぐるきれぎれの回想』(講談社/2023)文藝春秋で「日本の地下水脈」連載中。ラジオ出演 月曜「NHKラジオ・アーカイブス ~声でつづる昭和人物史」
日程
開催回 | 開催日 | 開催時間 |
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第1回 | 2023年5月12日(金曜日) | 13:30~15:00 |
第2回 | 2023年6月16日(金曜日) | |
第3回 | 2023年7月21日(金曜日) | |
第4回 | 2023年8月4日(金曜日) | |
第5回 | 2023年9月15日(金曜日) |
第1回 5月12日(金)「21世紀はどのような時代なのか」
今、私たちが生きているこの社会はどのような特徴を持っているのか。初めにそのことを分析していきたい。あえて三つに絞って考えてみることにしたい。「戦争論の変化」「人口少子化」、そして「科学技術の進歩」。ここに共通するのはヒューマニズム論が様変わりしかねない状況である。私たちの価値基準を改めて問い直したい。
第2回 6月16日(金)「各国はどういう戦略で動くのか」
今世紀にアメリカを中心とする西欧列強はどのような国家目標を持つのだろうか。そして資本主義の発展はどのような形を取るのだろうか。ロシアは、中国は、さらにEU諸国はどういう国家づくりを目指すのか、それぞれの国別の国家戦略を考えてみたいと思う。人類史の方向を現実的に考えてみることで、新しい視座を確かめたい。
第3回 7月21日(金)「日本社会の基本的戦略とは何か」
日本社会は各国の国家戦略の元で、どのような道を選ぶのであろうか。日本独自に国家像を選ぶべきだと思うが、そのような像は今のところ生み出されていない。結局、日本はアメリカや中国の国家像に振り回されるのだろうが、その主体性のなさは極めてファナティックなナショナリズムに傾斜する可能性もある。注意しなければならない。
第4回 8月4日(金)「私たちの生活環境はどう変化するか」
私たちは今の日本社会の姿がどう変化するかを考えることはあまりない。相応に充足感を持っているからであろう。しかしこの社会は多くの不安材料を抱え込んでいる。その最大の問題点は、軍事を克服する論理や感性が十分に血肉化していないということではないだろうか。改めて私たちの生活環境を見直す必要がある。
第5回 9月15日(金)「20世紀からの教訓、21世紀への期待」
今回の講座の結論は、20世紀は私たちにいかなる教訓を与えているか、を整理したうえで、さらに次の世紀にいかなる知恵を託すべきなのか、を考える点にある。1世紀というレンジで歴史を振り返ることで、私たちは新視点や新論点を発見できる。そのことは人類史が世紀ごとにそれぞれ独自の国家像を確立してきたという意味にもなるのだろう。
- より理解を深めるための -保阪先生推奨書籍-
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- 『昭和史の核心』
- 保阪正康著(PHP研究所/2022)
- 『迫りくる核リスク 〈核抑止〉を解体する』
- 吉田文彦著(岩波書店/2022)
- 『日本の国益』
- 小原雅博(講談社/2018)
開催概要
回数 | 全5回 |
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日時・会場 |
2023年5月12日、6月16日、7月21日、8月4日、9月15日(すべて金曜日) 13:30~15:00 同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室 〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階 ※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。 Map |
受講料お支払い | 15,000円 一括のみ |
お支払い | 初回の受付でお支払いください。 |
資料 | 当日配付いたします。 |
定員 | 52名 |
お申込み締切り |
※定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。 |
受講票・抽選結果のお知らせ |
4月7日頃の投函を予定しています(多少前後する場合がございます) 抽選結果は受講生には受講票を、受講いただけない方には結果通知を郵送します。 |
受講に関するご案内 |
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お問合せ先 |
同志社大学東京オフィス(平日 9:00~17:00) TEL:03-6228-7260 E-mail:ji-toky1@mail.doshisha.ac.jp |
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