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和歌に学ぶ  「万葉植物の歌を鑑賞する」

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今年度前期の朝ドラ『らんまん』では、万葉集に歌われた植物がたびたび登場しています。万葉集には、後の時代の歌集に比べてもとりわけ数多くの植物が記されており、歌には、万葉びとの植物に対するこまやかな観察眼が反映されています。万葉びとが当時の科学的なまなざしを向けた植物が、どのように歌に表現されているかを探っていきます。

講師

垣見 修司 (かきみ しゅうじ)
同志社大学 文学部 教授

博士(文学)。1973 年奈良県出身。 1996 年同志社大学文学部文化学科国文学専攻卒。関西大学大学院文学研究科 国文学専攻修了。 研究分野:上代日本文学。『万葉集』巻十三の長歌、記紀歌謡および上代語を主な対象とする。高等学校教諭を経て、2009-2012 高岡市万葉歴史館研究員。2013年より同志社大学准教授。2017年より現職。2011年第4回萬葉学会奨励賞受賞。著作[著書]『万葉植物の歌 鑑賞事典』(共著、和泉書院/2023)、『万葉集巻十三の長歌文芸』(和泉書院/2021)、 [論文] 「上代のウルハシとウツクシ」( 『国語と国文学』99巻11号/2022)、「上代の「趍」字に関する覚書―「趨」との通用関係に関わって」 ( 『高岡市万葉歴史館紀要』33号/2023)。

日程

開催回 開催日 開催時間
第1回

2023年10月19日(木曜日)

13:00~14:30

第2回

2023年11月16日(木曜日)

第3回

2023年12月21日(木曜日)

第4回

2024年1月18日(木曜日)

第5回

2024年3月21日(木曜日)

第1回 10月19日(木)「夏の植物」

梅雨の頃から現れる植物から観ていきます。あじさいは、今のあじさいと全く同じというわけではなさそうです。梅雨明けが近づくと艶やかなピンク色の花を咲かせる合歓も面白く歌われます。水生植物では黄色い花をつけるあざさ、そしてぬるぬるとしたぬめりのあるジュンサイもぬなはという名で登場します。

第2回 11月16日(木)「初秋の植物」

山上憶良の「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」は秋の代表的な七種の花を詠んだ歌です。秋の庭は宴を楽しむ万葉びとをとりわけ楽しませたようで、萩の花は万葉植物では最も多く歌われています。夏の間に鬱蒼と葉を茂らせる葛も美しい花が歌に詠まれています。

第3回 12月21日(木)「中秋から冬の歌」 

晩秋からの季節は木々の紅葉が歌われます。枯れた葉が木に残る柏も万葉びとには気になったようです。雪や霜が降る景色の中では、笹や竹のほか、山橘やしらかしも景物として取り上げられています。冬に歌われた植物は必ずしも多くないですが、松や橘などの常緑樹は冬の間も緑のままである点で冬に称えられる植物です。

第4回 1月18日(木)「春の植物」 

年頭は春の植物の歌を取り上げます。これからの季節、正月の梅にはじまり、椿、あしび、桃、桜などが咲いていきます。柳やわらびの芽吹き、すみれやうはぎなど食料となる若菜も詠まれます。春雨や霞とともに、春に再び活動を始める植物たちが登場する歌がどのような背景を持つかという点も確認していきます。

第5回 3月21日(木)「初夏の植物」

晩春から初夏の季節に登場してくる植物を取り上げます。大伴家持と大伴池主の友情をつなぐ山吹の花や、ほととぎすと取り合わせて歌われる卯の花や藤の花。そして大宰府に赴任していた大伴旅人がふるさと明日香を思い出した茅花も穂を出します。古代の衣服や布との関わりも深い、麻が植えられ、桑が実をつけるのもこの時期です。


より理解を深めるための  -垣見先生推奨書籍-


『牧野富太郎選集 2 春の草木と万葉の草木』
   牧野富太郎(東京美術/2023)
『万葉歌とめぐる野歩き植物ガイド(春~初夏)(夏~初秋)(秋~冬)』
   山田隆彦、山津京子(太郎次郎社エディタス/2013)

開催概要

回数 全5回
日時・会場 2023年10月19日、11月16日、12月21日、2024年1月18日、3月21日(すべて木曜日)
13:00~14:30
同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室
〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階
※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。
Map
受講料お支払い 15,000円 一括のみ
お支払い 初回の受付でお支払いください。
資料 当日配付いたします。
定員 52名
お申込み締切り 9月14日(木)17時
※この日満席でなければ、引き続きお申込みを受付けます。
抽選結果は受講生には受講票を、受講いただけない方には結果通知を郵送します。
抽選 9月15日(金)
受講票・抽選結果のお知らせ

9月20日頃の発送を予定しています。

受講に関するご案内
●お申込み方法
「講座のお申込み」画面からお申込みフォームをご利用ください。
「講座のお申込み」

●お申込み受付・受講確定
  • 各講座にお申込み締切り日を設定しています。該当日までに定員以上のお申込みがあった場合は、抽選を行い、受講生を決定します。
  • お申込み締切り日は、各講座の開催概要欄でご確認ください。該当の締切り日に満席でない場合は、満席になるまで受付いたします。
  • (注)欠員待ちは行っておりません。
  • 受講が決まりましたら「受講票」を郵送します。受講票の到着をもって受講確定といたします。
(注)受講票は1講座1枚です。受講当日、必ずお持ちください。
●受講料のお支払い
  • 受講料は初回の受付でお支払いください。
  • 各講座とも受講料は全回分(一括)です。
  • 会場受付でのお支払いは現金のみです。
  • いったん納入された受講料は返還いたしませんのでご注意ください。
  • 初回をオンデマンド形式で受講される場合は、事前振り込みが必要です。該当の方には、別途ご案内を差し上げます。

●キャンセル
  • お申込み後に受講を取りやめたい場合は、同志社大学東京オフィスに電話にてお知らせください。

●修了証
  • 受講の講座を全回出席された方に修了証をお渡しいたします。
●教材
  • 講師指定の教材(書籍など)を各自でご用意いただく場合があります。講座の開催概要をご確認ください。
●その他のお願い
  • 受講日当日は、受付にて「受講票」をご提示いただきます。
  • 受付は講座開始の30分前から開始いたします。
  • 講義中は携帯電話の電源を切るなど、他の受講者にご迷惑とならないようご注意ください。
  • 講義の録画、録音、写真撮影は禁止です。(講師が許可した場合を除く)

    オンデマンド受講においても同様です。

  • お申込み時にお届けいただいた住所やメールアドレスなどに変更がある場合は、速やかに同志社大学東京オフィスまでご連絡ください。
  • 他の受講生、講師の連絡先はお教えできません。
  • 自然災害や講師の事情など不測の事態の際には休講などの措置を取らせていただく場合がございます。

●オンデマンド(ビデオ録画データ)による受講について
同志社講座は、同志社大学東京サテライト・キャンパスにおいて対面形式で開講いたします。ただし、不測の事態の際にオンライン形式に変更する場合があります。また、受講生のご事情によりオンライン形式をご希望される場合は「オンデマンド受講」でご受講いただけます。
■オンデマンド受講について
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  • 講座の録画・録音は禁止です。
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同志社講座
源氏物語を楽しむ 「夕顔の巻を読む」
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源氏物語を楽しむ 「夕顔の巻を読む」
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日本近現代史に学ぶ 「21世紀の国家戦略と私たちの社会」