日本近現代史に学ぶ「コロナと現代社会を考える」
日本近現代史に学ぶ「コロナと現代社会を考える」

※ 1月15日(金曜日)、2月19日(金曜日)の講座は取りやめといたします。
コロナ禍と向き合っている現在、私たちに問われているのは何か。コロナの最も有効的な手立ては、政治的にはファシズム体制である。私たちは今、コロナと向き合いながらファシズムの思想と制度の不都合さを学んでいる。それを歴史的に考える。(保阪 正康記)
定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
1939年札幌市生まれ。1963年同志社大学文学部社会学科卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行をはじめ一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究を続け、これまで約4000人の人々に聞き書き取材を行っている。立教大学社会学部兼任講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任。現在、朝日新聞書評委員などを務める。2017年4月からNHK ラジオで「声でつづる昭和人物史」を放送中。著書に『昭和陸軍の研究』、『東條英機と天皇の時代』、『参謀の昭和史 瀬島龍三』、『昭和の怪物 七つの謎』、『昭和史の深層』など多数。近著『近現代史からの警告』(講談社現代新書 /2020)『 吉田茂 戦後日本の設計者』(朝日選書/2020)
講座をもっと理解するための書籍 -保阪先生ご推薦-
『感染症の世界史』
石弘之 著( 角川ソフィア文庫/2018)
『コロナ後の世界を生きるー私たちの提言』
村上陽一郎 編( 岩波新書/2020)
『近現代史からの警告』
保阪正康 著 ( 講談社現代新書/2020)
コロナ禍と向き合っている現在、私たちに問われているのは何か。コロナの最も有効的な手立ては、政治的にはファシズム体制である。私たちは今、コロナと向き合いながらファシズムの思想と制度の不都合さを学んでいる。それを歴史的に考える。(保阪 正康記)
定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
講師
保阪 正康 (ほさか まさやす) ノンフィクション作家・評論家 日本近現代史研究者1939年札幌市生まれ。1963年同志社大学文学部社会学科卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行をはじめ一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究を続け、これまで約4000人の人々に聞き書き取材を行っている。立教大学社会学部兼任講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任。現在、朝日新聞書評委員などを務める。2017年4月からNHK ラジオで「声でつづる昭和人物史」を放送中。著書に『昭和陸軍の研究』、『東條英機と天皇の時代』、『参謀の昭和史 瀬島龍三』、『昭和の怪物 七つの謎』、『昭和史の深層』など多数。近著『近現代史からの警告』(講談社現代新書 /2020)『 吉田茂 戦後日本の設計者』(朝日選書/2020)
日程
開催回 | 開催日 | 開催時間 |
---|---|---|
第1回 | 2020年10月23日(金曜日) | 13:30~15:00 |
第2回 | 2020年11月20日(金曜日) | |
第3回 | 2020年12月18日(金曜日) | |
第4回 | 2021年1月15日(金曜日) ※取りやめ | |
第5回 | 2021年2月19日(金曜日) ※取りやめ | |
第6回 | 2021年3月19日(金曜日) |
第1回 10月23日(金)「開国でどのような疾病が入ってきたか」
幕末、維新で開国に踏み切った日本は、外国との交易、人的交流によって、全く新しい疾病と出会うことになった。コレラやウイルスなどにより、日本社会にどのような変化が起こったのか。その疾病に対する新しい政治権力の対峙の形を検証しつつ、実は予防対策も不平等条約と関わりを持つことを確認する。第2回 11月20日(金)「西南戦争とコレラの関係でわかること」
明治に入ると日本でもコレラが広がる。この病は幕末から断続的に広がりを見せていた。しかし西南戦争時には全国から政府軍に組み込まれた兵員や巡査が九州にやってきた。彼らによってどのように広がったのか、できたばかりの内務省衛生局が獅子奮迅の活躍をしたことなどを改めて見てみる。第3回 12月18日(金)「スペイン風邪と第一次世界大戦の環」
スペイン風邪は第一次世界大戦の折にヨーロッパ、アメリカから世界的な広がりを見せた。日本でも3回にわたって流行の兆しがあった。日本も国民の半分はこの風邪にかかり、医療事情の悪い農村では全滅したところもある。こういう風邪はどういう状態で全国規模になるのか確かめておきたい。第4回 1月15日(金)「結核と大正・昭和の闘いの実相」
結核は日本では明治から増えていき、大正時代には国家としてその対策を全面的に考えなければならなくなった。死者も極端に増えた。結核は日本社会の価値観や人生観を大きく変えていった。結核との戦いに注ぎ込まれた国のエネルギーはそれほど大きくはならなかったが、それは軍事指導者たちに国力の停滞を生むとの不満があったからだ。疾病と軍国主義を考える。第5回 2月19日(金)「コロナ禍と現代社会/その1・医学的分析」
コロナウイルスの実態はまだ充分に解明されていない。それ故に特効薬がすぐにできるわけではないという。しかし近年の医学研究のスピードでは、予想外に早く特効薬の完成に至るとも言われている。これまでのコレラ、スペイン風邪、結核などを克服してきた人類は、このウイルスを制御したとしてもこれからもこの種のウイルスは変異によって生まれるだろう。医学的に考えての人類史は新視点が必要である。第6回 3月19日(金)「コロナ禍と現代社会/その2・社会的分析」
コロナ禍による社会的変化は政治的には極めて憂うべき状態になるであろう。ファシズム体制やナショナリズムの歪み、さらには命の選別などを主張する過激な論者も出てくるであろう。なぜそうなるのか。生きる、という現実を前にして、自分が生きるためには生きる価値のない者を探す方向にいきかねないからだ。その芽が出ているように思う。講座をもっと理解するための書籍 -保阪先生ご推薦-
『感染症の世界史』
石弘之 著( 角川ソフィア文庫/2018)
『コロナ後の世界を生きるー私たちの提言』
村上陽一郎 編( 岩波新書/2020)
『近現代史からの警告』
保阪正康 著 ( 講談社現代新書/2020)
開催概要
回数 | 全6回 |
---|---|
日時・会場 | 2020年10月23日、11月20日、12月18日、2021年1月15日 ※取りやめ、2月19日 ※取りやめ、3月19日(すべて金曜日) 13:30~15:00 同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室 〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階 ※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。 Map |
受講料 | 各回 3,000円 受講当日の受付で受講日分をお支払いください。 |
教材 | 当日配付いたします。 |
定員 | 36名 |
お申込み・受講に関する注意事項 | ●受講お申込みについて
定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。 ●受講確定と受講票について
(1)講座ごとに、定員になり次第、受付を終了いたします。 (2)応募人数により開講しない場合があります。 (3)定員を超えてお申込みがあった場合、受講できない方には、その旨メールもしくは電話でお知らせいたします。 (4)開講が決定しましたら、受講票を郵送いたします。*受講時の受付に必要です。必ずお持ちください。 (5)各講座は全回もしくは各回でお申込みが可能です。受講の可否は、全回希望者を優先いたしますのでご了承ください。 (6)お申込み後、キャンセルをされる場合は、必ず東京オフィスにお電話にてご連絡ください。 ●受講料のお支払いについて
●教材・配付資料について
●休講について
●受講上の諸注意
※感染状況に応じ、同志社大学の判断で休講する場合があります。
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お問合せ先 | 同志社大学東京オフィス(平日 9:00~17:00) TEL:03-6228-7260 E-mail:ji-toky1@mail.doshisha.ac.jp |