日本近現代史に学ぶ
「ウクライナ侵攻と日本社会の変化」

定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
ロシアのウクライナ侵攻は20世紀型の帝国主義的構図であった。日本の満州事変やナチスドイツのポーランド侵攻とほとんど同じ手法、同じ考え方に基づいていた。ロシアの生命線を軍事力で守るというのである。こういう戦争は、21世紀にはあり得ないと思っていたが、見事に裏切られた。その波紋は日本社会にどう及んでくるのだろうか。
ノンフィクション作家・評論家 日本近現代史研究者
1939年札幌市生まれ。1963年同志社大学文学部社会学科卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行をはじめ一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究を続け、これまで約4000人の人々に聞き書き取材を行っている。立教大学社会学部兼任講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任。現在、朝日新聞書評委員などを務める。近著『石橋湛山の65日』(東洋経済新報社/2021)『歴史の予兆を読む』 池上彰共著(朝日新書/2021)文藝春秋で「日本の地下水脈」連載中。ラジオ出演 月曜 「NHKラジオ・アーカイブス ~声でつづる昭和人物史」
ロシアのウクライナ侵攻は20世紀型の帝国主義的構図であった。日本の満州事変やナチスドイツのポーランド侵攻とほとんど同じ手法、同じ考え方に基づいていた。ロシアの生命線を軍事力で守るというのである。こういう戦争は、21世紀にはあり得ないと思っていたが、見事に裏切られた。その波紋は日本社会にどう及んでくるのだろうか。
講師
保阪 正康 (ほさか まさやす)ノンフィクション作家・評論家 日本近現代史研究者
1939年札幌市生まれ。1963年同志社大学文学部社会学科卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行をはじめ一連の昭和史研究により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究を続け、これまで約4000人の人々に聞き書き取材を行っている。立教大学社会学部兼任講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを歴任。現在、朝日新聞書評委員などを務める。近著『石橋湛山の65日』(東洋経済新報社/2021)『歴史の予兆を読む』 池上彰共著(朝日新書/2021)文藝春秋で「日本の地下水脈」連載中。ラジオ出演 月曜 「NHKラジオ・アーカイブス ~声でつづる昭和人物史」
日程
開催回 | 開催日 | 開催時間 |
---|---|---|
第1回 | 2022年10月21日(金曜日) | 13:30~15:00 |
第2回 | 2022年11月25日(金曜日) | |
第3回 | 2022年12月16日(金曜日) | |
第4回 | 2023年1月20日(金曜日) | |
第5回 | 2023年2月17日(金曜日) |
第1回 10月21日(金)「プーチンの描くロシア帝国とその大国主義」
プーチンはなぜウクライナに軍事侵攻したのだろうか。自らの思惑と感覚だけで自由に歴史を振り回せると考えた理由は何なのか。プーチンはロシア帝国再興という自らの夢にその政治活動の全てを賭けている。プーチンの描く構想はかつてのスターリンの夢とはどう違うのか。改めて日本からの目でロシア帝国を分析する。第2回 11月25日(金)「ロシアの不正義、ウクライナの正義、その二面性」
ロシアは不正義であり、ウクライナは正義という二面性、全てがそのように割り切れるわけではないにせよ、私たちはこの論理になじんでいる。むろんこの見方が正しいと思うが、同時にこれだけで見ていると全体図が見えないとの誤りを犯すことになる。ロシアはなぜ不正義なのか、それを考える。第3回 12月16日(金)「アメリカやEUの側から見るロシアの戦争」
今回の戦争はロシアの暴挙であるにせよ、アメリカもまた隠れた主役である。武器の援助や徹底したウクライナ支援、軍事的にはアメリカ主導の戦争ではと思われる面もある。なぜなのか。このことを分析していくと、21世紀もアメリカが世界の政治、軍事を支配する方向が見えてくる。その点を考える。第4回 1月20日(金)「日本社会の軍事アレルギー、その変化」
今回の戦争は、日本社会に大きな変化を促している。軍事に対する従来のアレルギーが、消えていきつつあるかに見える。あるいは防衛費の増額の声もある。こうした変化は特に若い世代に多い。現代日本は戦後社会の枠組みを解体の方向に進めていくかに見える。改めて日本社会に突きつけられた問題と向き合う。第5回 2月17日(金)「人類史と戦争、新しい形の軍事学」
人類史は戦争を中心に歴史を作ってきた。今回の戦争もまたそのような意味合いを持つのだろうか。私たちは、戦争を抜きにした歴史を作りうるか、それが今問われている。戦争の持つ怖さ、それは単に生命の危機だけでなく、人類が自己崩壊する恐怖に繋がっている。人類はいかなる軍事学を確立しうるのだろうか。より理解を深めるための -保阪先生推奨書籍-
『歴史の予兆を読む』
池上彰(著)・保阪正康(著)(朝日新書/2022)
『歴史とは何か』新版
E.H.カー(著)近藤和彦(翻訳)(岩波書店/2022)
『メルケル 世界一の宰相』
カティ・マートン(著)倉田 幸信 (翻訳) 森嶋 マリ (翻訳)(文藝春秋/2021)
『歴史の予兆を読む』
池上彰(著)・保阪正康(著)(朝日新書/2022)
『歴史とは何か』新版
E.H.カー(著)近藤和彦(翻訳)(岩波書店/2022)
『メルケル 世界一の宰相』
カティ・マートン(著)倉田 幸信 (翻訳) 森嶋 マリ (翻訳)(文藝春秋/2021)
開催概要
回数 | 全5回 |
---|---|
日時・会場 | 2022年10月21日、11月25日、12月16日、2023年1月20日、2月17日(すべて金曜日) 13:30~15:00 同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室 〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階
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受講料お支払い | 15,000円 一括のみ |
お支払い | 初回の受付でお支払いください。 |
資料 | 当日配付いたします。 |
定員 | 36名 |
受講に関するご案内 | ●新型コロナウイルス感染拡大をはじめとする不測の事態の際はオンライン形式に変更する場合がございます。予めご了承ください。※オンライン形式による受講に関する要領は「●オンライン受講について」をご確認ください。
●お申込み方法
定員に達しましたので、受付を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。 ●お申込み受付・受講確定
(注)所定の人数に達しないなどの理由で開講しない場合があります。
●受講料のお支払い
●キャンセル
●教材
●修了証
●欠席
●その他のお願い
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