源氏物語を楽しむ「帚木・空蝉の巻を読む」
源氏物語を楽しむ「帚木・空蝉の巻を読む」


同志社大学図書館所蔵 源氏八景

同志社大学図書館所蔵 源氏八景
※ 1月14日(木曜日)、3月11日(木曜日)の講座は取りやめといたします。
『京都人の視点』で源氏物語を解釈します。京都に今も息づく、独特の言い回しやお付き合いなどは、源氏物語にも見られます。現代の京都の価値観で読み解くと、京都人にしか分からない源氏の世界が見えてきます。(岩坪 健記)
帚木・空蝉の巻の魅力とは
『源氏物語』第一帖・桐壺の巻は、光源氏が元服して結婚した12歳で終わります。第二帖・帚木(ははきぎ)の巻では光源氏は17歳になり、複数の女性と交際しています。けれども相手は、光源氏と同じ上流階級の女君ばかりです。帚木の巻の前半は有名な「雨夜の品定め」です。そこでは中流階級の女性と付き合っていた男性の体験談が、光源氏に披露されました。それまで貴族の娘しか知らなかった光源氏にとって、どの話も新鮮でした。しかも、大勢の女房達にかしずかれて、欠点も隠されている上流貴族の女君とは異なり、中流階級の女性は生き生きと語られ、光源氏は急に関心を持つようになりました。帚木の巻の後半と、それに続く空蝉の巻では、光源氏が初めて中流階級の女性と知り合うさまが描かれています。
秋学期の読みどころ
「雨夜の品定め」のあと、光源氏は「方違へ」(かたたがえ)を利用して、家来の住居に移動します。そこで偶然出会った空蝉(うつせみ)という女性と深い仲になります。空蝉に夢中になった光源氏は再び会いに行きますが、今度は空振りでした。光源氏は初対面の女性をどのように口説き、空蝉は高貴な男性をどのようにして断ったのか。また、なぜ断ったのでしょう?二人の駆け引きを読み空蝉の心情に迫ります。*今期はテキストの81ページ5行目「紀の守に仰せ言」から読みます。
文学博士。 1957 年京都市生まれ。1981 年京都大学文学部国語学国文学科卒。1989 年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1991 年「源氏物語古注釈の研究- 中世源氏学の流れ-」で文学博士。1989 年「源氏物語の二段階伝授について-河内方と四辻善成・一条兼良をめぐって」で第16 回日本古典文学会賞受賞。2014 年『源氏物語の享受 注釈・梗概・絵画・華道』で第15 回紫式部学術賞を受賞。著書:『源氏物語といけばな』( 平凡社/2019)『三玉挑事抄』注釈 ( 研究叢書)( 和泉書院/2019) など他多数。
『京都人の視点』で源氏物語を解釈します。京都に今も息づく、独特の言い回しやお付き合いなどは、源氏物語にも見られます。現代の京都の価値観で読み解くと、京都人にしか分からない源氏の世界が見えてきます。(岩坪 健記)
帚木・空蝉の巻の魅力とは
『源氏物語』第一帖・桐壺の巻は、光源氏が元服して結婚した12歳で終わります。第二帖・帚木(ははきぎ)の巻では光源氏は17歳になり、複数の女性と交際しています。けれども相手は、光源氏と同じ上流階級の女君ばかりです。帚木の巻の前半は有名な「雨夜の品定め」です。そこでは中流階級の女性と付き合っていた男性の体験談が、光源氏に披露されました。それまで貴族の娘しか知らなかった光源氏にとって、どの話も新鮮でした。しかも、大勢の女房達にかしずかれて、欠点も隠されている上流貴族の女君とは異なり、中流階級の女性は生き生きと語られ、光源氏は急に関心を持つようになりました。帚木の巻の後半と、それに続く空蝉の巻では、光源氏が初めて中流階級の女性と知り合うさまが描かれています。
秋学期の読みどころ
「雨夜の品定め」のあと、光源氏は「方違へ」(かたたがえ)を利用して、家来の住居に移動します。そこで偶然出会った空蝉(うつせみ)という女性と深い仲になります。空蝉に夢中になった光源氏は再び会いに行きますが、今度は空振りでした。光源氏は初対面の女性をどのように口説き、空蝉は高貴な男性をどのようにして断ったのか。また、なぜ断ったのでしょう?二人の駆け引きを読み空蝉の心情に迫ります。*今期はテキストの81ページ5行目「紀の守に仰せ言」から読みます。
講師
岩坪 健 (いわつぼ たけし) 同志社大学文学部 教授文学博士。 1957 年京都市生まれ。1981 年京都大学文学部国語学国文学科卒。1989 年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1991 年「源氏物語古注釈の研究- 中世源氏学の流れ-」で文学博士。1989 年「源氏物語の二段階伝授について-河内方と四辻善成・一条兼良をめぐって」で第16 回日本古典文学会賞受賞。2014 年『源氏物語の享受 注釈・梗概・絵画・華道』で第15 回紫式部学術賞を受賞。著書:『源氏物語といけばな』( 平凡社/2019)『三玉挑事抄』注釈 ( 研究叢書)( 和泉書院/2019) など他多数。
日程
開催回 | 開催日 | 開催時間 |
---|---|---|
第1回 | 2020年10月8日(木曜日) | 14:00~15:30 |
第2回 | 2020年11月12日(木曜日) | |
第3回 | 2020年12月10日(木曜日) ※取りやめ | |
第4回 | 2021年1月14日(木曜日) ※取りやめ | |
第5回 | 2021年3月11日(木曜日) ※取りやめ |
開催概要
回数 | 全5回 |
---|---|
日時・会場 | 2020年10月8日、11月12日、12月10日 ※取りやめ、2021年1月14日 ※取りやめ、3月11日 ※取りやめ(すべて木曜日) 14:00~15:30 同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室 〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階 ※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。 Map |
受講料 | 各回 3,000円 受講当日の受付で受講日分をお支払いください。 |
教材 | 「大島本源氏物語 帚木・空蝉」増田繁夫(編)和泉書院1,650 円(税込み) *毎回ご持参ください。 |
定員 | 36名 |
お申込み・受講に関する注意事項 | ●受講お申込みについて
現在本講座のお申込みについては受け付けておりません。 ●受講確定と受講票について
(1)講座ごとに、定員になり次第、受付を終了いたします。 (2)応募人数により開講しない場合があります。 (3)定員を超えてお申込みがあった場合、受講できない方には、その旨メールもしくは電話でお知らせいたします。 (4)開講が決定しましたら、受講票を郵送いたします。*受講時の受付に必要です。必ずお持ちください。 (5)各講座は全回もしくは各回でお申込みが可能です。受講の可否は、全回希望者を優先いたしますのでご了承ください。 (6)お申込み後、キャンセルをされる場合は、必ず東京オフィスにお電話にてご連絡ください。 ●受講料のお支払いについて
●教材・配付資料について
●休講について
●受講上の諸注意
※感染状況に応じ、同志社大学の判断で休講する場合があります。
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お問合せ先 | 同志社大学東京オフィス(平日 9:00~17:00) TEL:03-6228-7260 E-mail:ji-toky1@mail.doshisha.ac.jp |