赤ちゃん学入門講座~ヒトのはじまりを科学で探る~

赤ちゃん学入門講座~ヒトのはじまりを科学で探る~ (全10回)

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赤ちゃん学は、いまだ解明されていない胎児から始まる成長・発達とその障害のメカニズムを研究する学問です。赤ちゃん学入門講座は「ヒト」の不思議を学びたいすべての方に新たな視座を提供します。


日程
・第1回・2回  2019年5月18日 ・第3回・4回  2019年6月15日 ・第5回・6回  2019年7月20日
・第7回・8回  2019年8月10日 ・第9回・10回 2019年9月21日 (全て土曜日)全10回

時間
13:30~15:00 ・・・10分休憩・・・ 15:10~16:40
小西 郁郎
講師
 小西 行郎 (こにし ゆくお) 同志社大学赤ちゃん学研究センター長/教授)
小児科医、日本赤ちゃん学会理事長。京都大学医学部卒業後、福井医科大学、埼玉医科大学、東京女子医科大学などを経て、2008年10月より現職。専門は小児神経学。医学博士


第1回 赤ちゃんの「さわる」  2019年5月18日(土) 13:30~
ナゾだらけの赤ちゃんですが、このところ感覚についてはだいぶ研究が進んできました。が、触覚の研究はとてもむずかしく、胎児期に一番先に出現し、自己の身体認知や運動との関係の中で最も重要な役割があることについてもあまり語られていないように思います。赤ちゃんは「さわる」ことから人生をスタートします。胎児期の触覚について超音波による行動観察やその観察データを用いた胎動のシミュレーションなどを紹介し、その後の「さわる」の発達について、皆さんと考えたいと思います。

藤井 進也
講師
藤井 進也 (ふじい しんや) 慶應義塾大学環境情報学部 専任講師
京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程 修了。専門は音楽神経科学。日本学術振興会特別研究員、海外特別研究員、東京大学大学院特任助教を経て2016年より現職。博士(人間・環境学)

第2回 赤ちゃんの「聞く」  2019年5月18日(土) 15:10~
音を「聞く」脳のしくみや、言語や音楽の知覚、発達における聴覚の役割についてお話します。ヒトはいつからか音を「聞き」「愛で」「奏で」、音を「楽しむ」ようになります。「なぜヒトは音楽を手にしたのか」という問いは大きな科学のミステリーの一つ。赤ちゃんの「聞く」を知ることは、ヒトにとっての音楽の起源を知ることでもあります。赤ちゃんの音を聞く脳のしくみや音楽の脳に与える影響、発達における音楽やリズムの役割など、ヒトと音楽のミステリーに迫る面白さをお伝えします。
上野 有理
講師
上野 有理 (うえの あり) 滋賀県立大学人間文化学部 教授
京都大学大学院理学研究科生物科学専攻博士課程を単位取得退学後、東京大学21世紀COE特任研究員、日本学術振興会特別研究員を経て2017年度より現職。博士(理学)

第3回 赤ちゃんの「食べる」  2019年6月15日(土) 13:30~
進化と発達の観点から「食べる」を考察すると、人間の根源的な特徴がみえてきます。それは、子どもの「食べる」は本来、他者とのやりとりを前提とすることです。生まれてしばらくはミルクのみを口にする赤ちゃん。1歳も過ぎるとさまざまな物を食べるようになります。赤ちゃんはどのような過程を経て、さまざまな物を食べるようになるのでしょうか。そこに他者はどのように関わるのでしょうか。赤ちゃんの「食べる」の発達について、進化の視点を交えてお話します。
山口 真美
講師
山口 真美 (やまぐち まさみ) 中央大学文学部心理学研究室 教授
お茶の水女子大学大学院博士課程人間発達学専攻単位取得退学。ATR人間情報通信研究所等を経て現職。日本顔学会、日本心理学会理事。新学術領域「顔・身体学」領域長。博士(人文科学)

第4回 赤ちゃんの「見る」  2019年6月15日(土) 15:10~
赤ちゃんは、どんな風に世界を見ているか、想像できますか?数々の実験から、赤ちゃん世界の不思議がわかってきました。私たちの実験から、言葉を獲得する前に色カテゴリがわかること、金色がわかることが解明されました。しかしながら、赤ちゃんは大人と全く同じに世界を見ているわけではないのです。大人が当たり前のように感じている「恒常性」のない世界にいるのです。幼い赤ちゃんは、大人が気づかない、照明の変化に気づきます。赤ちゃん世界の不思議を解説します。
三池 輝久
講師
三池 輝久 (みいけ てるひさ) 熊本大学名誉教授/小児科医
小児神経科医。日本眠育推進協議会理事長。概日リズム睡眠障害と不登校、新生児・乳幼児期睡眠障害と発達障害の関連について研究を進めている。睡眠を専門とする。医学博士

第5回 赤ちゃんの「睡眠」  2019年7月20日(土) 13:30~
日に日に新しいことを学習し続ける子どもの活発な脳活動は、エネルギーと神経伝達物質を大量に消費します。それらを補充し、エネルギー消費に伴う老廃物を洗い流し、脳細胞の働きを元気に保つのが「睡眠」の大きな役割です。子どもにとって大事な眠りの要素は、持続時間より「時間帯と規則性」なのですが、その働きを営む概日リズム体内時計は新生児期には未完成なので、乳幼児期の夜ふかしは体内時計形成に影響を与えるだけでなく、将来の心身の発達・健康にも負の影響を及ぼします。
志村 洋子
講師
志村 洋子 (しむら ようこ) 埼玉大学名誉教授/日本赤ちゃん学会常任理事
同志社大学赤ちゃん学研究センター嘱託研究員。研究分野は乳幼児の歌唱音声の発達、乳児音声とマザリーズ音声の音響分析的研究。保育室空間の音環境。博士(教育学)

第6回 赤ちゃんと「環境」  2019年7月20日(土) 15:10~
現在の保育の環境は実に多種多様です。特に都会では待機児童解消が最優先にされ、交通騒音が大きいところやガード下でも新しい保育園、こども園は造られています。では、赤ちゃんの聞こえや言語獲得、赤ちゃん自身の身体感覚への「騒音や「振動」の影響は全く無いのでしょうか?赤ちゃんがみずから環境とかかわって、日々遊び、探索できる保育空間になっているのでしょうか?赤ちゃんの育ちを支える「環境空間」の条件を、幾つかの視点から考えます。
乙部 貴幸
講師
乙部 貴幸 (おとべ たかゆき) 仁愛女子短期大学幼児教育学科 准教授
筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了後、(独)科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業CREST研究員を経て、現職。日本赤ちゃん学会 評議員。博士(心理学)

第7回 赤ちゃんの「学ぶ」  2019年8月10日(土) 13:30~
大人は、赤ちゃんにこれから多くのことを学ぶよう期待するものです。しかも、赤ちゃんのうちにより多くのことを学ばせようとさえすることもあるでしょう。反面、赤ちゃんが、何をどのように学ぶのかということについては、まだ科学的には明らかになっていないことの方が多いのが現状です。本講座では、現在のところわかっている乳児期の学習の過程に関するトピックをいくつか取り上げ、赤ちゃんが学ぶことの意味を問いかけたいと思います。
麦谷 綾子
講師
麦谷 綾子 (むぎたに りょうこ) NTT コミュニケーション科学基礎研究所
                                       主任研究員
東京大学大学院医学系研究科修士課程および同大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門分野は音声言語発達。言語獲得のメカニズムを実証的に研究している。博士(学術)

第8回 赤ちゃんの「話す」  2019年8月10日(土) 15:10~
人間は生まれてからわずか数年のうちに、ことばを操るようになります。この驚異的な発達の第一歩は、お母さんのおなかにいるときからすでに始まっています。近年の研究の蓄積から、乳児期の音声言語発達過程の詳細なプロセスが明らかになるとともに、赤ちゃんの音声への高い感受性、周囲の大人の語りかけやかかわり方の重要性も指摘されるようになってきまた。赤ちゃんの声とことばの発達について、実証的な研究方法やその結果を交えながら具体的に解説していきます。
竹下 秀子
講師
竹下 秀子 (たけした ひでこ) 追手門学院大学心理学部 教授
82年から京都大学霊長類研究所共同利用研究員、93年からオランダ、ベルギーの動物園でチンパンジーとボノボの比較研究に従事。2017年より現職。京都大学博士(教育学)

第9回 進化に学ぶ子育て  2019年9月21日(土) 13:30~
人間の赤ちゃんの心やからだは生物進化と社会文化の産物です。赤ちゃんの生まれ方や育ち方を、チンパンジーをはじめとする大型類人猿と種間比較することで、人間発達の進化的基盤と種独自性が浮かび上がってきます。最近までの研究から、直立二足歩行や道具使用、ことばの獲得に加えて、社会性や共感の力、自他理解や協同の力、現在・過去・未来につながる「時間」とかかわる力が人間的な心の進化の核心だと理解されてきています。これらの特性を健やかに育む社会文化の重要な柱が「保育」です。
遠藤 利彦
講師
遠藤 利彦 (えんどう としひこ) 東京大学大学院教育学研究科 教授
専門は発達心理学・感情心理学。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。発達保育実践政策学センター(Cedep)副センター長。九州大学博士(心理学)

第10回 赤ちゃんとつながる  2019年9月21日(土) 15:10~
近年、保育や幼児教育の領域において、とみに人の一生涯にわたる心身の健康や幸せの土台になるものとして、乳幼児期に培われる非認知的(社会情緒的)な心の力に注目が集まっています。その非認知的な心の力とは何なのか、その豊かな発達を支え促すものとして、なぜ、親や保育者といった周囲との大人との緊密なアタッチメント、すなわち感情的につながっているということが、とりわけ大切な役割を果たすと言えるのか、ということについて考えてみたいと思います。
回数全10回
日時・会場2019年5月18日、6月15日、7月20日、8月10日、9月21日(すべて土曜日)
[1回1コマ] 13時30分~15時30分、15時10分~16時40分
同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室
〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階
※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。
交通アクセス
受講料10回一括 30,000円  (資料:当日講師より配布いたします) 
定員100名   ※法人での受講も可能です。
申込方法以下のいずれかの方法でお申し込みください。
  ※開講最低人数のお申込みがあり次第、「受講票」を郵送いたします。
お申込み・受講に関する注意事項
  • 定員になり次第、受付を締めきります。
  • 受講料のお支払い:講座初回当日受付にて現金でお支払いください。
  • 万が一開講出来ない場合は、初回のおよそ1週間前までに払い込まれた方に、振り込まれた受講料・教材費をお返しいたします。
  • 開講後の受講料お支払い後の払い戻しはいたしません。
  • 万が一開講出来ない場合は、開講の1週間前までにお申込みをされた方にご連絡いたします。
  • 受講票(ハガキ) は1講座1枚です。受講時に受付にご提示く ださい。
  • 全回ご出席の方には修了証を最終回にお渡しいたします。
  • 休講 ・補講について、
    (1)講師の都合および事故、台風、天災、交通機関遅延等によりやむを得ず休講する場合があります。
    (2)休講が事前に判明した場合は同志社大学 HP および同志社 東京HUBサイトに掲載しメールにてお知らせし補講等の対応をいたします。
  • 受講に際して、
    (1)講義中は携帯電話の電源をお切りいただくか、マナ-モー ド にしてください。
    (2)講座の録音、録画、写真撮影はお断りいたします。
お問合せ先同志社大学東京オフィス(平日 9:00~17:00)
TEL:03-6228-7260 E-mail:ji-toky1@mail.doshisha.ac.jp
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