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万葉集の名場面を『系譜』で読む

「万葉集の名場面を『系譜』で読む」 (全6回)

垣見 修司
 日本で何かのルーツを探ろうとすると、万葉集の時代にたどりつくことが少なくありません。そのためこれまでの日本人は万葉集をルーツとして振り返り続け、日本文化を再創造してきました。現在と万葉集のつながりを探ることで、日本がまた違って見えてくると思います。
 万葉集には広く知られ、万葉の時代においてもすでに歴史的・文化的な精華として享受された名歌が多くあります。そうした歌は新たな作品を生み出す契機ともなるものでした。そこで今回の講座は、テーマ別に万葉集の名場面と歌を選んで詳解し、それらが影響を与えた後代の歌をつなげて、万葉の歌の流れを立体的に捉えていきたいと思います。記紀等の史料も適宜参照し、時代背景にも触れていきます。
(垣見修司記)

講師
垣見 修司 同志社大学文学部 教授
1973年奈良県出身。
1996年同志社大学文学部文化学科 国文学専攻卒。関西大学大学院 文学研究科 国文学専攻修了博士(文学)
研究分野:上代日本文学『万葉集』巻十三の長歌や、古事記歌謡を主な対象とする。
高等学校教諭を経て、2009-2012高岡市万葉歴史館研究員。2013年より同志社大学准教授。2017年より現職。
2011年第4回萬葉学会奨励賞受賞。著作[論文]「下にも長く汝が心待て̶巻十三・三三〇五~三三〇九問答歌考」(『 萬葉』226号)
開催回開催日開催時間
第1回2019年10月17日(木)13:00~14:30
第2回2019年11月21日(木)
第3回2019年12月19日(木)
第4回2020年1月16日(木)
第5回2020年2月20日(木)
第6回2020年3月19日(木)

第1回 10月17日(木) 「讃酒歌の系譜」
大伴旅人が詠んだ酒を讃えた十三首の歌をはじめとして、万葉集の中でお酒はどのように詠まれているのか、万葉びとはどんな風にお酒を飲んでいたのかを考えます。
 大宰帥大伴卿、酒を讃むる歌
 験なき 物を思はずは 一杯の 濁れる酒を飲むべくあるらし(巻三・338)

第2回 11月21日(木) 「有間皇子挽歌の系譜」
謀反の疑いで捕らえられ、紀伊国の藤白坂で横死した有間皇子。山上憶良など後代の人々も、紀伊国への行幸従駕の折、その人の死を悼んで歌を残しています。
 有間皇子自ら傷みて松が枝を結ぶ歌
 岩代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば またかへり見む(巻二・141)

第3回 12月19日(木) 「草壁皇子の系譜」
天武皇統を嗣ぐはずであった草壁皇子夭逝の際の挽歌群から、軽皇子の安騎野遊猟歌への流れを追います。持統天皇を悩ませた皇位継承の問題についても関説します。
 軽皇子、安騎野に宿らせる時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌
 東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ(巻一・48)

第4回 1月16日(木) 「梅花の宴の系譜」
梅の花のほころぶ頃に、梅花歌三十二首を読み解きます。せっかくなので「令和」の典拠となった序についても。後代に大伴家持・書持が梅花の歌に追和した歌にも触れます。
 梅花の歌 大弐紀卿
 正月立ち 春の来らば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終へめ(巻五・815)

第5回 2月20日(木) 「伊予の温湯の系譜」
額田王の熟田津の歌は、斉明天皇の西征で、伊予の国に立ち寄った際に詠まれました。その地の道後温泉を訪れた聖徳太子や舒明天皇の事蹟と、山部赤人の歌を振り返ります。
 額田王の歌
 熟田津に 舟乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな(巻一・8)

第6回 3月19日(木) 「行幸従駕歌の系譜」
行幸従駕歌は、官人たちが天皇の行幸に付き従った時の歌。持統天皇の藤原京時代と、聖武天皇の天平年間とでは趣きが異なります。その質の変化を読み取ります。
 吉野宮に幸せる時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌
 見れど飽かぬ 吉野の川の 常滑の 絶ゆることなく またかへり見む(巻一・37)
回数全6回
日時・会場2019年10月17日、11月21日、12月19日、2020年1月16日、2月20日、3月19日(すべて木曜日)
13:00~14:30
同志社大学東京サテライト・キャンパス セミナー室
〒104-0031 東京都中央区京橋2丁目7番19号 京橋イーストビル3階
※「東京」駅八重洲南口から徒歩6分 、地下鉄 東京メトロ銀座線「京橋」駅 6番出口から徒歩1分。みずほ銀行脇の入口からお入りください。
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受講料 6回一括  18,000円
教材 講師より配布いたします
定員100名
申込方法以下のいずれかの方法でお申し込みください。
  ※開講最低人数のお申込みがあり次第、「受講票」を郵送いたします。
お申込み・受講に関する注意事項
  • 定員になり次第、受付を終了いたします。
  • 受講料のお支払い:講座初回日に受付でお支払いください。。
  • 開講後もしくはお支払い後は受講料の払い戻しはいたしません。
  • 万が一開講出来ない場合は、開講の1週間前までにお申込みをされた方にご連絡いたします。
  • 受講票(ハガキ) は1講座1枚です。受講時に受付にご提示く ださい。
  • 全回ご出席の方には修了証を最終回にお渡しいたします。
  • 休講 ・補講について
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    (1)講義中は携帯電話の電源をお切りいただくか、マナ-モー ド にしてください。
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